ボリショイバレエ「くるみ割り」 1月8日
2011年 01月 08日
本日の主な配役
マーシャ エカテリーナ・クリサーノワ
王子 ヴィラチスラフ・ラントラートフ (デビュー)
ドロッセルマイヤー アンドレイ・メルクリエフ
ネズミの王様 ビタリー・ビクティミーロフ
今シーズンみた中で一番つまらないくるみでした。
クリサーノワは上手いけど、テキパキしすぎ。 クリスマスプレゼントに貰った大事な人形を椅子にポンと置いたり情緒がないというか。
王子はデビューとしてはまあまあだったと思うのですが、2幕のワルツの後のパ・ドゥ・ドゥのピルエットのスピートが何であんなに遅かったんだろう? 難しい技ではあるので、安全策を取ったのかもしれませんが。
ラントラートフの先生はミハイル・ラブロフスキーという昔の有名なダンサーなのですが、ロシア人の友人がラブロフスキーのくるみの王子に腕の上げ方から何から何までそっくりだとびっくりしていました。
主役2人ともバラで観たら決して悪くないのです。 でも2人から何も感じないというか。
ガラでパ・ドゥ・ドゥだけならいいけど、これは全幕もので、やはり演じてるわけで、愛とか優しさとか幸せさとか何か感じたかったのですが・・・。
今日の感想は「クリサーノワは上手だね。 王子もデビューで頑張ってたね」に尽きるというか。
後、気になったのが、最後の挨拶の時にクリサーノワがネグリジェのままで出てきたこと。
普通はパ・ドゥ・ドゥの時のチュチュにもう一度着替えて出てくるのですが。
あーしゃの今日の一押しは彼。
じゃーん、ネズミの王様です。
私的にはゲラスキンのネズミの王様より、ビクティミーロフの方が断然いけてると思います。
悪いですもん、このネズミの王様。 演技が細かいです。
ところで、ネズミの王様には腕と足に毛が生えているのですよ。知ってました?
ドロッセルマイヤー@メルクリエフの面白い写真も少し。
少年の肩を抱き遠くを見つめるメルクリエフ。 なんか衣装はこんなだけど、雰囲気は「くるみ割り」じゃないですよね。
カーテンコールの時のちょっとおどけたドロッセルマイヤー。
今日は前の方の席だったので、ドロッセルマイヤーの顔の表情や細かい演技までよく見えました。
毎回毎回ちょっとづつ演技が違うので面白いです。
明日はいよいよ今シーズン最後の「くるみ割り」です。
もうお腹いっぱいだけど、ちょっとさみしいような。