ボリショイバレエ「海賊」(6月19日)
2010年 06月 22日
土曜日はボリショイ劇場にバレエ「海賊」を観に行きました。
この日は主役を含め3人がデビューで、見どころ満載でした。
写真は左からメルクリエフ、クリサーノワ、スクワルツォフ、アリザデとこの日の指揮者クリニチェフです。
お話は奴隷商人ランケデムに育てられた娘メドゥ―ラと海賊の首領コンラッドの恋物語です。
トルコのパシャに売られてしまった恋人メドゥーラをコンラッドが連れて逃げますが、海賊副首領の
ビルバントの策略により、メドゥーラはパシャの元に送られてしまいます。
コンラッドは彼女を助けに行き、パシャの妻の座を狙うギュリナーラの助けをかり、無事メドゥーラを連れ海賊仲間と一緒に逃げ出すのですが、途中嵐に会い、船は難破。
最後は生き残ったメドゥーラとコンラッドが抱き合って終わります。
途中、海賊ダンスあり、コンラッドとビルバントの争い、トルコの宮廷の女性達の踊りもあり、3幕と長丁場ですが結構楽しめます。
この日の主なキャスト
コンラッド (海賊の首領) ルスラン・スクワルツォフ (デビュー)
メドゥーラ (ランゲデムに育てられたギリシャ人の娘) エカテリーナ・クリサーノワ(デビュー)
ビルバント (海賊の副首領) アンドレイ・メルクリエフ
ギュリナーラ(トルコのパシャの奴隷) チナーラ・アリザデ (デビュー)
ランゲデム (奴隷商人) ゲンナージ・ヤーニン
スクワルツォフはアメリカで一度踊っているのでデビューとはいえ、それほど緊張している様子はありませんでした。 彼は技術的にちょっと弱くこの日も多少ひやっとしたところはあったものの、無難にこなしてました。
クリサーノワはすごく良かったです。 彼女のあの技術はすごい。
ギュリナーラ役のアリザデも頑張ってました。
彼女はこんな大役は初めてなのでどうかなと思ってましたが、意外によかったです。
あと特筆すべきはメルクリエフのビルバントとヤーニンのランゲデム。
この二人の演技力には脱帽です。 ランゲデムは踊りませんが、ビルバントはガンガン踊ります。
彼が一幕で手下を従えて皆ですごい激しい海賊ダンスを踊るのですが、これは圧巻です。メルクリエフのリズム感は本当にすごいなと。
終演は22時40分。 カーテンコールが終わって劇場を出たは11時5分前くらいでした。
ビルバンド アンドレイが舞台の奥から手下を従えて腕を広げながら(確か)前にずんずん出て来たのを思い出します。 一人だけ輝きすぎだったような…また観たいです。 私もクリサーノワ好きです。前に1度観ただけですが、細くてなんかくねくねしてる感じ(柔らかい)なんだけどすごく踊りはしっかりしてるし、オシポバちゃんほど強烈じゃないところが、逆にかわいいと思いました。
ボリショイの海賊、迫力がありそうで、ぜひ観てみたいです。
ガラ公演ですが、秋に日本であるボリ& マリが楽しみです。(Bプロのみチケットとれました、、、)
以前、ロシアではボリショイは海賊やドンキのような庶民系、マリインスキーは姫系が得意と聞いたことがあるのですが、そんな感じなのでしょうか。
舞台鑑賞歴浅なのですが、これからチャンス(と¥)があれば、いろいろ観ていきたいので、劇場レポート楽しみにしています。
ボリショイの「白鳥の湖」や「眠り」もいいと思いますよ。 海賊はセットにもかなり力が入っていて、最後に難破する時に船が真っ二つに割れるので迫力があります。私的にはマリンカの方が古典古典していて、ボリショイは古典だけでなくコンテもあり、なイメージかな。